ガンダムに見るコンテンツのあり方
僕はガンダムが大好き。
小学生のころ親父にファーストを見せてもらってからドハマリし、
中学生の頃には教えた親父もドン引きするほどのガンダムオタクになってしまった。
特に中二病の男なんてバカそのものである。
驚くべきことに、13歳の僕は自分をニュータイプだと信じて疑わなかった。
まぁあれから結構経ったがガンダムは続いている。新作を出し続けている。(一方僕は自分がオールドタイプであることを悟った)
なぜガンダムというコンテンツはここまで大きくなれたのか。
そこから学べる事はたくさんある。(はずだ)
ガンダムというバイキング形式のコンテンツ。
最近「一点モノのアイドル」ではなく、「数で勝負するアイドル」が多くなった。
代表例はAKBである。二次元界隈ではアイドルマスターシンデレラガールズがそうだ。
数が多いことの利点は「誰かの好きなタイプがほぼ必ずいる」ということである。
そう考えると、今やガンダムも「数で勝負するコンテンツ」なのではないか。(意図してそうなった訳ではないだろうが...)
映像化された作品はもちろん、漫画作品、ゲーム作品も含めるとその数たるやとても多く、またジャンルも様々だ。SDまで加えると三国志まで網羅している。妖怪ウォッチかよ
共通点と言えば「ロボットが出てくること」位である。
本家本元富野ガンダムを観たっていいし、
俺TUEEEEEEが好きなら種がある。(基本ガンダムは俺TUEEEEEだけどさ)
ミリタリーなテイストが欲しければIGLOO。
イケメンが欲しければW。
00劇場版なんか地球外生命体とのバトルなんだぜ?
ロボットは宗教的に無理なんです....という人を除けば、だいたい何か一つは好みに合うんじゃないか。そう思う。
そして好みの作品を見たファンは他のガンダム作品に手を伸ばす。
こうしてユーザーの好循環が起こっているのが強さの秘訣ではなかろうか。
作品が多くなるとモビルスーツの種類も必然的に多くなる。
僕はジムカスタムが好きだ。あなたのお気に入りはなんだろう?
お約束の存在
色んな作品があるといったものの、そこにはある程度「お約束」もある。
旧作品のオマージュを兼ねていることが多いが、単なるファンサービスに終わることは少ない。
案外旧作品に影響を受けやすいコンテンツなのである。
やたら仮面の男は出てくるし、ガンダムはやたら盗まれるし、幼馴染はデフォだし、やたら敵に3人組が出てくる。
挙句の果てには初代ガンダムまんまのデザインの奴がラスボスという例まである。
でも盾だけは全然違う。スタッフは盾に何か恨みでもあったのだろうか。
しかもパイロットの声はアムロ
流石にやりすぎじゃないか...
しかしそうした「お約束」は旧作品ファンを新作に呼び込む為の武器でもある。
ある程度のテンプレートやありがちな展開は、旧作品ファンをニヤリとさせるだけでなく、ガンダムという文化をブランド化するという効果さえあるのだ!
ネットで日々交わされる激論
例え完全に互いを理解しあえても、人は争いをやめられない...
ファーストガンダムから逆襲のシャアまで続くアムロとシャアの物語の中で、一番重要なテーマはこれであると思う。
そのテーマを自ら体現するかの如くガンダムファンはいつでもネット上で激論を交わしている。皮肉だなぁ。
でもこうした議論がガンダムというコンテンツを支えているとも思う。
「ガンダムはどれから見るべきか。」
「主人公は誰が一番強いのか。」
争いの種は絶えない。
遂には2chのガンダム板が分裂したりもした。もう戦争やん・・・
そしてこうした宗教戦争ともいうべきネットでの言い争いは、何より話題になる。
そうした考察の多さはガンダムという作品群の質の高さを物語っているとも言えるし作品に熱を与えるので、僕は内心もっとやれと思ってる。(まぁ自分からやりに行くような真似はしないけど)
まとめ
ガンダムという作品群は、「旧作品を踏襲しつつ、新しいジャンルを作ってゆく」という手法でコンテンツを増やしてきた。
最初の頃は反発も大きかったが、今や様々な属性を持った「選べるコンテンツ」へと変貌を遂げつつある。Gガンダムとかアレどう考えても異質だしな。
しかし選べながらも、「ガンダムらしさ」「お約束」を残して旧作品ファンのケアも忘れない。
両方やらなくっちゃあいけないってのが辛いところだ。ブチャラティも言ってる。
このブログも、いろんなジャンルの記事を書けば書くほど読んでくれる人は増えるはずだ。
まぁそこから先は実力勝負。質の高いものを作らなきゃならない。
とにかくガンダムに学べることは沢山ある。なんかお約束つくろっかなぁ。